NFTって言葉をよく聞くけどそもそも何?
NFTがどんなものに活用されているの?
こんな疑問を解決します。
・NFTとは
・NFTの仕組み
・NFTのメリット、デメリット
・NFTの活用事例
ここ1〜2年でNFTの波が来ています。
TwitterやYouTubeにも情報が出てますし、書店に行けばたくさんNFTの本があります。
NFTという言葉を目にするたびに
「NFTって何?なんかのテクノロジーってことはわかるけど何がすごいの?」と思っていませんか?
ちなみに、あなたがまだNFTについて何も知らなくても大丈夫です。
NFTの日本での認知度は3割ほど。
10人いたら7人はNFTという言葉すら知らないでしょう。
逆に言えば、本記事を読むだけでその3割に入ることが出来ます。
知識0でも理解しやすいように専門用語はギュッと抑え、
NFTを学ぶ上でどうしても必要な用語には説明を加えています。
本記事を読めばNFTの概要がわかるようになりますよ!
NFTとは
NFTとは「Non Fungible Token」の略で、日本語にすると「非代替制トークン」と言います。
イーサリアムのブロックチェーン技術が取り入れられています。
非代替制→代えが効かない
トークン→所有権、暗号資産、印(明確な定義はまだない)
つまり、代えの効かない所有権のことです。
まだ、わかりにくいと思うので1つ例を出してみます。
- 代えの効かない所有権って
例えばあなたが宇宙人の写真を撮ったとします。(実在するかは置いときましょう)
世紀の発見です。
話題性があり非常に価値が高いです。きっと高値で売れるでしょう。
ただ、それを何もせずネット上に流してしまうと不安なことがあります。
悪用されたり、改ざんされたり、自分が撮影者だと偽る人が出てくるかも…
でも、NFT化すればこれらを防げます。
宇宙人の写真をネットにアップする時、
データ上で「これは〇〇が所有しているものですよ」と証明書の効果を加えられるのです。
NFT化により宇宙人の写真は代えの効かず世界に1つだけの写真になれました。
簡単にいうと、NFTとは世界に1つだけの証明であると言えます。
NFTの仕組み
それでは、NFTの仕組みを解説していきます。
NFTの特徴はこちら
①記録が残る
②供給量を決められる
それでは1つずつ解説します。
①取引履歴が残る
NFTはイーサリアムのブロックチェーンを利用しているので取引履歴が残ります。
これは以下のメリットがあります。
・オリジナルがわかる
・不正取引防止
・購入者層を把握するマーケティング
・有名人が持っていたものが買えるかも
実在する物の世界でも芸能人が乗っていた愛車やプロ野球選手のグローブなどは価値がありますよね。
その人のファンにとってはコレクションしたい1品です。
NFTにもそれがあり、歌手の〇〇がトプ画にしていたアイコンというだけで価値が高まるのです。
②供給量が決められる
ネット上のデータなんていわゆる無限です。
誰かがSNSで挙げた写真をスクショしたり、画像サイトからダウンロードしたことあると思います。
簡単にコピー取得が出来ると価値がつかないです。
ところがクリエイターはNFTを出品するときに「これは◯個だけ出品する!」と決められます。
クリエイター主導で供給量を決められるのです。
NFTのメリット
メリットはこちら
・改ざんできない無二のデータ
・誰にでも売買のチャンスがある
・ロイヤリティが設定できる
改ざんできない無二のデータ
NFTはブロックチェーンを用いた非代替制のデータなのでコピーや改ざんが出来ません。
例えば、これまでのアートはオリジナルの商品を出品しても
勝手に修正されたりあたかも自分が作ったように見せる人もいました。
でも、NFT化すればもう大丈夫。
データの改ざんも出来ませんし、所有履歴が残っているので自分がオリジナルであることがわかります。
ここから生まれる希少性でNFTの価値が高まっているのです。
誰にでも売買のチャンスがある
NFTの売買は誰でも簡単にできます。
出品者はいつも通り作った作品にNFT化するだけ。
購入者も自由にお気に入りの商品を見つけて購入できます。
確かに、NFTマーケットプレイスであるOpenSeaに登録するまでに様々な手続きがありますが
そこさえできれば後は簡単です。
一回やってみれば慣れると思いますよ
ロイヤリティが設定できる
これはクリエイター側にとって嬉しいシステムです。
ロイヤリティとは印税に近いかなと思います。
例えば、作家さんが本を出します。
僕がその本を買った場合は印税として作家さんにお金が入ります。
でも、読み終わった後に処分したくてメルカリ等で誰かに転売しても作家にはお金はいきません。
これが従来の仕組みでした。
でもNFTは転売でもクリエイターにお金が入るのです!
しかも、ロイヤリティがの%はクリエイター自身で決めることが出来るのです。
転売されやすい作品を作ってロイヤリティで稼ぐのも面白いですね!
NFTのデメリット
デメリットはこちら
・法整備が整っていない
・手数料が高い
・価値が暴落するリスクが有る
法整備が整っていない
NFTは最新テクノロジーなので法整備がまだ追いついていない部分があります。
例えば、民法上の所有権の問題。
NFTはデジタルデータなので民法上の物(有体物)として所有権がありません。
なので、もしハッキングとかでNFTアートが取られたりしても「NFTを返せ!」と主張できないかもしれません。
(解釈によります)
NFTはまだまだ整えるべきことがあります。
ただ、NFTが一般化すれば定めないわけにはいかないので議論が定まるのを待ちましょう。
手数料が高い
NFTの取引に使われるETH(イーサリアム)にはGAS代(ガス)という取引手数料がかかります。
これが結構高いのです。
GAS代はNFTやETHの需要と連動して高くなります。
普通だったら自分が持っているNFTアートやイーサリアムが値上がりすれば嬉しいですよね?
でも、需要が上がると1ETHあたりの金額も上がるのでその分手数料が高くなるのです。
つまり、GAS代は「〇〇円」と決められているわけではなく、「△△ETH」になっています。
(使用サービスによります)
だからETHの価値によって払うべき円の額が変わってくるのです。
価値が暴落するリスクが有る
NFTアートやゲーム内で貰えるコインの価値が下がるリスクは普通にあります。
ただ、ここは金融商品が絡むことなので周知のことだと思います。
NFTの活用事例
NFTにはこんなものに活用されています。
・声
・アート
・音楽
・写真
・ドメイン
・ゲームアイテム
・仮想空間の土地等
本記事では特にホットなゲームとアートについて深堀りしていきたいと思います!
NFTのゲーム
ゲームにNFTを活かすことで従来より格段と進化しました。
主な変化はこちら
①遊んで稼ぐ「Play to earn」の時代へ
②プレイヤーにもクリエイターにもなれる
- 遊んで稼ぐ「Play to earn」の時代へ
これまでゲームで遊ぶときは専用のソフトを買ったり、ゲーム内で課金をしていました。
僕もモンハンやパズドラの魔法石を買っていました!
でもこれからはゲームで稼げる。
ゲームが仕事なのです。
仕組みとしては結構単純。
ゲーム内にはその世界で使えるコインってありますよね?
それがトークンという一種の暗号資産なのです。
NFTゲームでは敵を倒したり、ミッションをクリアすることでそのトークンがもらえます。
そして、このトークンは円やドルと交換することが出来るのです。
(直接的or間接的に)
つまり、ゲーム内で稼いだコインが現実の円と交換できるシステムになったのです!
さらに、ゲームのキャラ、アイテム、土地もNFT化されているので販売することが出来ます。
もしゲームに飽きてしまっても売却することでお金が返ってくるのです!
- プレイヤーにもクリエイターにもなれる
これまで僕たちは1ユーザーとしてプレイするだけでした。
ところがNFTゲームでは自分でゲームを作ることが出来ます。
例えば、The Sandboxというゲームではゲーム内で土地を所有できます。
これはもう完全に自分の所有物なので自由に出来ます。
土地上にアトラクションを作ったり出来るのです。
スーパーマリオメーカーみたいな感じかな
もちろん作ったゲームは販売できます。
このようにして稼ぐことも出来るのです。
NFTのアート
NFTと言ったらアートを連想するくらいNFTアートの認識が強いです。
やはりきっかけはCryptoPunksでしょう。
こちら約8億2千万の値がつきました。
このニュースを知った人はこう思ったでしょう。
「え!?この絵が?だってなんか自分でも描けそうなんだけど」
その衝撃でNFTが広まったと思います。
これまでの電子作品は簡単にコピーが出来てしまいました。
(誰でも大量にコピーできるので価値は高くないですね)
でもNFT化することで世界に1つだけのアートとなり、そこに希少性が生まれます。
- どんなNFTが流行っているの?
今のNFTアートは以下のものが有名です。
・CryptoPunks
・Beeple
・Bored Ape Yacht Club
・CryptoNinja
・せきぐちあいみさんのアート
著名な日本人だと香取慎吾さんや村上隆さんもNFT界に参入しています!
まとめ:概要がつかめればOK
ここまで読んでくれた方は知識0の状態からNFT認知度3割へ入りました。
どうです?
NFTの魅力に取りつかれちゃいましたか?
本記事では初心者向けに大枠をまるっと解説しました。
NFTについてもっと勉強したいと思った方には以下の本がおすすめですよ。
では、また!