今回は連続増配で高配当で人気の三菱HCキャピタル(HCC)の分析をしてみます。
・連続増配記録更新中
・押し目押し目で拾っていきたい
事業内容
三菱HCCは三菱商事、三菱UFJファイナンシャルグループ、日立製作所の出資による造られたリース会社です。
リースとは賃貸借の意味で、ユーザーが使用したいものを長期間貸し出すことです。
(レンタルと何が違うの?と思うかもですが、長期がリース、短期がレンタルみたいなイメージで良いと思います。)
そんな三菱HCCの事業内容は以下です。
・カスタマーソリューション
・海外地域
・環境エネルギー
・航空
・ロジスティクス
・不動産
・モビリティ
カスタマーソリューション
法人や公官庁向けにファイナンシャルソリューションを提案します。
いわゆる営業的な立ち位置かと思います。
海外地域
欧州・米州・中国・ASEANにおいて各国・各地域にあったファイナンシャルソリューションを提供します。
カスタマーソリューションの海外版ですね。
環境エネルギー
太陽光や風力などの再生可能エネルギーの環境関連のファイナンス事業を展開しています。
航空
航空機からエンジン・パーツ部分までのリース事業を行います。
飛行機を貸して賃貸料をもらうというのはイメージしやすいですね。
ロジスティクス
海上コンテナや鉄道貸車などを貸し出します。
不動産
オフィスビルや住宅やホテルなどでアセット・マネジメント事業を手がけています。
モビリティ
車の貸し出しです。
カーシェアリングやEVで車業界にも転換期が来ているため、その普及に貢献しています。
事業セグメント
株価
直近の月足チャートはこちら
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8593
700円後半の壁に何度かチャレンジし、2023年に高音ブレイクして上昇を続けています。
週足だとこちら
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8593
1100円台を天井としてジグザグとしています。
もう少し振り幅があっても面白いですが、ヨコヨコでパワーを貯めていそうです。
将来的には高値ブレイクしてもう1段階上のラインに行くかもですが、下がる可能性もあります。
こういう時は買わずに、動き出しを待ってから様子を見るようにしています。
業績
直近の通期および3ヶ月ごとの業績の推移はこちら。
2024年は過去最高益を更新しています。
2025年予想は出ていませんが、最終益とEPSで更新予想がされているので、問題ないのではと思います。
EPSが順調に増加しているので、株価自体の上昇も狙えます。
数ヶ月前までは1000円の壁でせめぎ合っていましたが、1段乗り越えて上がっていきそうですね。
各指標
2024年3月決算はこちら
銘柄 | 株価 | PER | PBR | ROE | ROA | 営業利益率 | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|---|---|
三菱HCC | 1,021.5 | 10.9 | 0.81 | 7.71 | 1.13 | 7.49 | 3.92 |
PER・PBR
どちらも割安感があります。
700円台から1,000円台に駆け上がる途中は出来高も伴って活気がありましたが、最近は落ち着いてますし株価も横ばいです。
買いが集まらないうちは、特に動きはないのかなと思います。
ROE・ROA・営業利益率
平均よりは低いですが、金融業界は自分のお金を他人に貸して儲けているので、これらの指標は低くても問題ないです。
配当・配当性向
配当および配当性向の推移はこちら
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/dividend/index.html
三菱HCCの魅力はなんといっても連続増配であり、
2025年3月期も増配予想を出しており、これが実現すれば26期連続増配となります。
配当性向ですが「2023~2025年度中期経営計画」において配当性向40%以上の方針を採っています。
好調な業績と健全な財務の下に40%以上という下限を含ませた配当性向なので、今後も増配が期待できます。
財務状況
決算期が進むにつれて、全ての値が増加する一方で有利子負債が減少しています。
お金が増えて借金が減ってるということですね。財務も健全です。
筆者の売買タイミング
最後に筆者が検討してる売買タイミングを紹介します。
・現状のトレンドで1,000円以下
・利回り4%以上
・業績が下降して減配した時
直近のチャートであれば、1000円台に乗っているので、1000円割れて利回り4%以上になったら買っていきたいです。
連続増配記録更新中なので、企業の方針的に減配はしづらいと思いますが、それでも業績悪化に伴う減配が起きたら売ろうかと思います。
まとめ:堅実安全皆大好きHCキャピ
高配当株を選ぶ基準として、配当を維持できる財務基板があるかどうかが重視できると思います。
三菱HCキャピは25期連続増配(2024年現在)の実績がありますし、今後も継続して配当が出せる財務も整っています。
お堅い金融業ですし、大きな会社で財務も良いです。
高配当が好きなら持っておきたい1銘柄ですね。